中小企業診断士

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1000時間(週20時間です)

こんにちは、シンイチです。

中小企業診断士の資格取得を目指したいけど、勉強時間はどれくらいなの?
1年後に合格するには、どれくらいのペースで勉強しないといけないの?
勉強は何年も続くのかな?
それに、どうやったら継続して勉強できるのかな?

そんなことを思ったことはありませんか?

この記事を読むと、以下のことがわかります。

・中小企業診断士の合格に必要な勉強時間がわかる
・具体的な勉強ペースがわかる
・合格までの勉強期間がわかる
・勉強を続けるための具体的なコツがわかる

僕は忙しい会社員をしながら中小企業診断士の資格に一発で合格しました。
その実績をもとに今回の記事を書いています。

ちなみに、僕のスペックは地方の国立大学を出ているレベルなので、特別勉強ができるわけでもない、普通の会社員でした。

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間

一般的に中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1000時間だと言われています。

仮に、1日1時間勉強できるとすると、1ヶ月で30時間、1年で365時間となり、目安となる1000時間を超えるには3年必要になります(365時間×3年=1095時間)。

1日に2時間勉強すると、2年で合格できる計算になります。
1日に3時間勉強すると、1年で合格できる計算になります。

つまり、1年間でのストレート一発合格を目指すためには、1日3時間、1週間で20時間、1月で80時間のペースで勉強する必要があります。

現実的には平日で10時間(2時間×5日)、土日で10時間(5時間×2日)、これで1週間で20時間の勉強時間を確保できそうです。

中小企業診断士合格までの勉強期間

こちらは大手資格学校のLECが公表している中小企業診断士に合格するまでの期間について調査した結果になります。

<中小企業診断士合格までの勉強期間>
1年以内 :27%
1~2年 :21%
2~3年 :21%
3~4年 :13%
それ以上 :15%

この結果をみると、合格までに要した期間が1年以内の人が27%いるものの、1〜3年かかった人が42%、4年以上も28%います。

つまり、平均して2年の勉強期間が必要な試験になります。

しかし、2年以上も勉強の時間を確保し、モチベーションを持ち続けることは大変なことです。

それに、勉強期間が長くなるほど転職や結婚など、仕事でもプライベートでも変化が起きる可能性が高くなってしまいます。

そのため、本気で資格取得を目指すのなら、1年での一発合格をお勧めします。

中小企業診断士の勉強時間が1000時間にもなる理由

そもそも、どうして合格までに1000時間もの勉強時間が必要になるのでしょう?

それは、中小企業診断士の試験では幅広い知識を求められるマークシート式の1次試験と、思考能力、応用力が求められる記述・口頭の2次試験という、内容も方法も異なる2つの試験があるためです。

1次試験では以下の7つの教科があり、求められる知識が多岐に渡っています。

<1次試験科目>
1.企業経営理論
2.財務・会計
3.運営管理
4.経済学・経営政策
5.経営情報システム
6.経営法務
7.中小企業経営・政策

2次試験では以下の4つの事例があり、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について求められます。

<2次試験科目>
【事例1】
組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

【事例2】
マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

【事例3】
生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

【事例4】
財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例

しかし、繰り返しになりますが、基本的には一発合科を目指すべきです。

前述した自身の状況の変化もありますが、それ以上に年度によって科目の難易度が変わるためです。

例えば、2年間かけて合格しようと考え、1年目は1次試験の企業経営理論、財務・会計、運営管理、経済学・経営政策を集中して勉強して合格し、2年目に残りの経営情報システム、経営法務、中小企業経営・政策に受けようとしたとします。

そんな時、もし2年目の経営法務の試験の難易度が大幅に上がり、不合格になるような事態が発生したとしたら、2年間の計画が無駄になってしまいます。

中小企業診断士の具体的な勉強時間(科目別)

大手資格学校のTACが公表している科目別の具体的な勉強時間は下記の通りです。

<1次試験>
1.企業経営理論   :130時間
2.財務・会計    :150時間
3.運営管理     :120時間
4.経済学・経営政策 :120時間
5.経営情報システム :110時間
6.経営法務     :110時間
7.中小企業経営・政策:60時間

<2次試験>
・事例1−3 :100時間
・事例4  :100時間

ちなみに、私が実際に一発で合格した時の勉強時間は以下の通りです。

合格の目安となる1000時間に近い、約900時間の勉強で合格することができました。

<1次試験>
1.企業経営理論   :100時間
2.財務・会計    :180時間
3.運営管理     :110時間
4.経済学・経営政策 :130時間
5.経営情報システム :90時間
6.経営法務     :90時間
7.中小企業経営・政策:50時間

<2次試験>
・事例1ー4:150時間

勉強時間を確保し、勉強を継続する方法

いままで見てきた様に、多くの勉強時間が必要になる資格なので、勢いや個人の意志の力だけで乗り越えられるものではありません。

継続して勉強を続けられる工夫、仕組みが必要になります。

そこで、継続して勉強するためのポイントをご紹介します。

1.勉強場所の確保
自宅に帰ると勉強する気が起きないことがよくあります。
そこで、会社のスペースやお気に入りのカフェなど、勉強に集中できる場所を確保しましょう。

2.習慣化
気分が乗った時だけ勉強するのではなく、勉強する時間、場所を決めておきましょう。
通勤時間やお昼休憩は教科書を開く、帰宅前に必ずにカフェによって勉強するなど、習慣化しましょう。

3.音声の利用
スキマ時間も勉強時間に変えましょう。
歩いているときなどは教科書は開けませんが、耳が空いているので動画の音声を聞いて効率的に勉強しましょう。

4.周囲への宣言
勉強していることを、誰かに宣言しましょう。
周囲に伝えることで自分へのプレッシャーにもなりますし、勉強を頑張っていることを周囲の人も知っているので、飲み会などの誘いも断りやすくなります。

5.仲間を作る
勉強仲間を作りましょう。
わからないことがあれば質問することも出来ますし、何より同じ目標に向かって頑張っている仲間がいることはとても心強いです。

6.記録
勉強した内容、時間の記録をつけましょう。
頑張った時間を可視化することで自信になりますし、計画的にバランスよく勉強するための手がかりとなります。

7.短期目標の設定
1年単位ではなく、1週間単位で目標を決めましょう。
1年後の合格を目標にすると大きすぎて挫けそうですが、今週の勉強時間を目標にすることで、目の前の勉強に集中することができます。

僕の場合、働きながら自分で勉強のスケジュールを立て、モチベーションを維持し、一年も頑張り続ける自信がありませんでした。

そこで、資格学校に通うことにしました。

結果として、上記の条件を全て満たすことができ、無事1年で合格することができました。
(おすすめの資格学校については別途ご紹介します。)

まとめ

・中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1000時間。

・1年間で合格するには、1週間で20時間の勉強時間を確保する必要がある。

・平均して2年間の勉強が合格する人が多いが、本気なら1年での合格を目指すべき。

・勉強場所の確保、習慣化、音声の利用、周囲への宣言、仲間を作る、記録、短期目標の設定といったコツを意識して勉強を継続する。

今日が人生で一番若い日です。
焦らず、長期目線で、一歩一歩確実に進んでいきましょう。

  • この記事を書いた人

シンイチ

ブラック企業→個人事業主 独立後2年で年収800万円、4年目で年収1000万円を超えた。 サラリーマンとして疲弊していた昔の自分に向けて記事を書いています。

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