中小企業診断士

中小企業診断士の合格率は5%(とはいえ、難易度は高くありません)

2022-08-26

こんにちは、シンイチです。

中小企業診断士っていう資格に興味があるんだけど、難易度はどれくらいなのかな?
そこまで難しくないのなら、挑戦してみようかな

そんな風に考えている人も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、そんな疑問にお答えします。

 

<目次>
・中小企業診断士とは国家資格であり、経営の専門家です。
・中小企業診断士の合格率は5%。決して簡単な資格ではありません。
・とはいえ、中小企業診断士の難易度は高くありません。
・まとめ:迷っているより、まずは一歩踏み出す。

 

この記事を書いている僕は、残業時間が月100時間を超える様な会社員をしながら、中小企業診断士の資格を取得しました。

 

勉強期間も1年間のストレート合格でした。

 

今回は中小企業診断士の合格率と難易度について、僕の実体験に基づいて解説します。

 

中小企業診断士は国家資格であり、経営の専門家

そもそも中小企業診断士とは「中小企業支援法」に基づく国家資格であり、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

 

企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役等、幅広い活動が求められています。

 

その特性から、日本版MBAと呼ばれることもあります。

 

受験資格はありませんが、試験は年1回開催され、一次試験、二次試験の2回の試験に受かって初めて合格となります。

 

中小企業診断士の合格率は5%。決して簡単な資格ではありません。

中小企業診断協会『令和3年度の試験について』によると令和3年度は16,057人の受験生に対して、一次試験の合格率36.4%(合格者数:5,839人)、二次試験の合格率は18.3%(合格者数:1,600人)という結果でした。

 

そして、過去の合格率をみると1次試験で17~42%、2次試験で18~25%で推移しています。

 

つまり、年度によって多少変化していますが、1次試験と2次試験をストレートで合格する確率は約5%となっており、決して簡単な資格ではありません。

 

年度

1次合格率

2次合格率

試験合格率

平成24年度

23.5% 25.0% 5.8%

平成25年度

21.7% 18.5% 4.0%

平成26年度

23.2% 24.3% 5.6%

平成27年度

26.0% 19.1% 4.9%

平成28年度

17.7% 19.2% 3.3%

平成29年度

21.7% 19.4% 4.2%

平成30年度

23.5% 18.8% 4.4%

令和元年度

30.2% 18.3% 5.5%

令和 2年度

42.5% 18.4% 7.8%

令和 3年度

36.4% 18.3% 6.6%

中小企業診断士以外の資格の合格率はどうなっているの?

他の資格の合格率を見てみると、弁護士(司法試験)3%、税理士10%、社会保険労務士7%となっており、やはり中小企業診断士の合格率5%は低い部類に入るもののようです。

 

資格 合格率
司法試験(弁護士) 3%
公認会計士 10%
税理士 10%
司法書士 3%
中小企業診断士 5%
社会保険労務士 7%
行政書士 7%
宅地建物取引士 15%

 

とはいえ、中小企業診断士の難易度は高くありません。

「中小企業診断士の合格率は低いのか。やっぱり資格取得はあきらめようかな」

 

そう思われた方、ちょっと待ってください。

 

中小企業診断士は合格率は高くありませんが、難易度はそこまで高くありません。

 

なぜなら、受験者の多くは準備万端で試験に臨んでいるわけではありません。

 

また中には「受験料がもったいない」「来年の合格に向けて会場の雰囲気だけでも体験しておこう」といった理由で会場に来ている、いわゆる記念受験者が一定数いるのが現状です。

 

僕が勉強していた時も、「1年目での合格は諦め、来年の本番のためにとりあえず受験した人」「何年も勉強を続けており、合格ではなく勉強や受験が目的のようになってしまっているような人」がいました。

 

つまり、1年間勉強を続け、受験当日を迎えるだけで半分は合格しているようなものなのです。

 

とはいえ、合格率5%の資格の勉強は大変なのでは?

確かに誰もが合格するような資格ではありませんが、弁護士や税理士に比べれば難易度は高くありません。

 

なぜなら、そのような難関資格に比べて勉強時間がそれほど多くはないからです。

 

資格 勉強時間
司法試験(弁護士) 6000時間
公認会計士 4000時間
税理士 3000時間
司法書士 3000時間
中小企業診断士 1000時間
社会保険労務士 1000時間
行政書士 500時間
宅地建物取引士 400時間

合格までに必要な勉強時間は、弁護士で6,000時間、税理士で3,000時間となっている一方で、中小企業診断士では1,000時間となっています。

 

合格率だけみると難易度が高そうに見えますが、勉強時間を考えると1年間で合格が可能な資格なので、難易度が高いとは言えないでしょう。

 

まとめ:迷っているより、まずは一歩踏み出す。

繰り返しになりますが、中小企業診断士の合格率は5%と、決して簡単な資格ではありません。
とはいえ、中小企業診断士の難易度は高くありません。

 

中小企業診断士は受験資格もなく、誰にでも開かれている資格です。
ライバルたちは今も勉強をしています。

 

合格率や難易度で悩むよりも、まずは一歩踏み出してみましょう。
それが合格への近道です。

 

このブログでは、今後も中小企業の勉強方法などについても記事を書いていく予定です。
よろしくお願いします。

 

  • この記事を書いた人

シンイチ

ブラック企業→個人事業主 独立後2年で年収800万円、4年目で年収1000万円を超えた。 サラリーマンとして疲弊していた昔の自分に向けて記事を書いています。

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